最後の恋はアナタの隣で

「何もッ……何も話せなかった……全部話せなかった。……でも本当は話したかった……助けてほしかったッッ……」


黙っておく事が。
隠しておく事が。

それが春樹さんへの愛情だと、恩返しだと思っていたその裏で、私はただ怖がっていただけのように思う。


問題ばかり引き寄せてしまう私に、いつか春樹さんが疲れてしまう事を恐れてた。


友達との喧嘩。
学校でのイジメ。
職場でのイジメ。


そして挙げ句の果てにはレイプされそうになって、過呼吸と拒食症を持ち込んだ。


いつ治るか分からない厄介な物を抱えた私を、春樹さんは変わらず好きでいてくれるだろうか。


こんな面倒臭い私の事を捨てずに、傍にいてくれるだろうか。


私には自信なんてない。
そんな物、持てない。