「聞くだけ聞いて終わりって事は絶対にしない。涼ちゃんが治るまで責任を持って付き合う。だから、春樹に話す必要はない」
「……」
「ねぇ、涼ちゃん。もう一度聞くよ?」
「……」
「吐いたり――してる?」
柔らかい声で問い掛けてくる千秋に、私の心は完全に動き出していた。
千秋との付き合いは、春樹さんに比べれば短い。
だけど、その短さの中で私の変化に気付いてくれた千秋を、信じてみたいと思う。
縋ってみたいと思う。
だって、私の心はもう――悲鳴をあげてしまってる。
私は膝の上に置いてる両手をギュッと握り、大きく深呼吸した。
そして、バクバクと激しい音を立てる鼓動を感じながら、ゆっくり――小さく頷く。
「……」
「ねぇ、涼ちゃん。もう一度聞くよ?」
「……」
「吐いたり――してる?」
柔らかい声で問い掛けてくる千秋に、私の心は完全に動き出していた。
千秋との付き合いは、春樹さんに比べれば短い。
だけど、その短さの中で私の変化に気付いてくれた千秋を、信じてみたいと思う。
縋ってみたいと思う。
だって、私の心はもう――悲鳴をあげてしまってる。
私は膝の上に置いてる両手をギュッと握り、大きく深呼吸した。
そして、バクバクと激しい音を立てる鼓動を感じながら、ゆっくり――小さく頷く。

