「たんに情緒不安定になってるだけの場合もあるけど、最近の涼ちゃんを見てたら、どうしてもそれだけだとは思えない」
「……」
「脳に充分な栄養が行ってないから、集中力に欠けたり苛々したりしてるように見える。だから――」
「……」
「――軽い拒食症じゃないのかなって疑ってる」
「きょしょく……しょう……?」
「うん。聞いた事はあるでしょ? ご飯を食べても吐いちゃう病気。症状が重い人は食べ物を口に入れる事すら出来ない」
「……」
「だからね、拒食症は命に関わる問題だから、正直に話してほしいんだ」
そう言った千秋の目は、真剣その物だった。
凄く有難いと思う。
心配してもらえて嬉しく思う。
だけど……やっぱり話せない。
「……」
「脳に充分な栄養が行ってないから、集中力に欠けたり苛々したりしてるように見える。だから――」
「……」
「――軽い拒食症じゃないのかなって疑ってる」
「きょしょく……しょう……?」
「うん。聞いた事はあるでしょ? ご飯を食べても吐いちゃう病気。症状が重い人は食べ物を口に入れる事すら出来ない」
「……」
「だからね、拒食症は命に関わる問題だから、正直に話してほしいんだ」
そう言った千秋の目は、真剣その物だった。
凄く有難いと思う。
心配してもらえて嬉しく思う。
だけど……やっぱり話せない。

