最後の恋はアナタの隣で

それでもまだ若干放心気味だった私は、


「あ……あぁ、うん。そうだね。行ってくる」

弱々しい声で春樹さんにそう言って、千秋に群がるキャスト達の横を遠慮がちに通り過ぎ、衣装部屋へと向かう。


……別に意外でも何でもない。


千秋は美形だから、キャスト達があんな風になってしまうのは不思議な事なんかじゃない。


ただ――いつも当たり前のように勉強を教わって千秋の傍にいるから、女の子に囲まれてる千秋に違和感を覚えてしまう。


私の勝手な理想――と言うべきか。


千秋には女っ気がない方が良い気がする。


でもあれはキャスト達が群がっていっただけだから、千秋には何の非もない。


そんな事を悶々と考えながら、衣装部屋の扉に手を掛けたと同時に、