最後の恋はアナタの隣で

「キスって言っても軽いキスしかしないんだよ!?」

指輪を貰って一週間少し経った頃。

お勉強会が終わってカシスオレンジ片手に、友達がいない私は千秋に向かって、溜まっていた心の内を喚き散らした。


「良いじゃん、それで。何か問題でもあるの?」

対面に座ってコーヒーを飲んでる千秋は、手に持って広げていた参考書から視線をあげて私を見つめ、サラッと言ってのける。


「問題あるでしょ!」

「どんな問題?」

「三ヶ月っていう時間を無駄にしたんだよ!?」

「無駄って……どういう意味?」

「春樹さんと付き合った時に、三ヶ月間は絶対に手を出さないって約束してたの! それでこの間三ヶ月になったからキスしたんだけど、あんなにも幸せになれる物を今までずっとしてなかったなんて、明らかに時間の無駄でしょ!?」