最後の恋はアナタの隣で

どれもこれも、本当に美味しすぎる。
こんな美味しい料理、今まで一度だって食べた事がない。


「幸せだぁ……」

私の口からは自然にそんな言葉が零れ出してきて、


「喜んでもらえて良かった」

それを聞いた春樹さんは嬉しそうに微笑んだ。



――食事を終え、二本のボトルが空いて暫くすると、


「そろそろ移動しようか。やっぱここじゃ話しづらい」

春樹さんが苦笑いを浮かべながらそう言って、椅子から立ち上がった。


“ここじゃ話しづらい”内容が何なのか、言われずとも分かってる。

私は笑顔で「そうだね」と言って席を立った。


春樹さんの後について二階ラウンジから出ると、一階におりて前方のデッキに足を進めた。


周りには綺麗な夜景が広がり、すっかり暗くなった空には小さな星粒が散らばっている。