最後の恋はアナタの隣で

「千秋の所に行った時も同じ事してるんだから気にすんな」

春樹さんは笑みを含んだ声でそう言って、私の対面に座った。



暫くすると、空いていたテーブルがほとんど埋まり、ガヤガヤと賑やかな雰囲気に包まれ始めた。


そして、その頃合いを見計らっていたかのように、出入り口付近でずっと待機していたウェイター達が、アイスペールを乗せたキャスター付きのワゴンを押して、一斉に動き出す。


一つの列につき、一人のウェイターが端のテーブルから順に回ってきて、


「失礼します」

列の中央辺りに座ってる私達のテーブルに来ても、ウェイターは愛想の良い笑顔を崩さず一礼すると、


「コースディナーのメインディッシュはお決まりでしょうか?」

やっぱり愛想の良い笑顔のままで問い掛けてきた。