最後の恋はアナタの隣で

出来上がったカシスオレンジを私の前に差し出しながら、突然同意を求めてくる千秋。


どうしたら良いんだろうと一瞬悩んだけど、千秋と目が合った私は何故か逆らえず、満面の笑みで「うん」と頷いた。


そして、カシスオレンジが入ったグラスを手に取り、それを口に運ぼうとした私の左隣から、


「何だお前ら。おんぶしたからってもう仲良しかよ」

春樹さんが不貞腐れた声で、触れてほしくない話題を突っ込んできたもんだから、イラッとした私はコースターの上にグラスを戻し、春樹さんに文句を言おうと口を開いた。


――だけど。


「悪いね。おんぶして触れ合ったから嫉妬させちゃったか?」

私が声を発するよりも先に千秋がそう言って、文句を言うタイミングを失った私は、千秋の方へ視線を向ける。