「本当だよ。それでも出勤してきてるし、何回も同じ事をしてる」
「何だー……良かった……」
「それに、嘘なんでしょ?」
ホッと胸を撫で下ろしてる私の額にまたオシボリをあてがいながら、真顔で問い掛けてくる春樹さん。
「……何がですか?」
「処女って話だよ。嘘なんでしょ?」
「……」
「だからさ、今回の件は恥ずかしく思わないで大丈夫だよ」
「……」
私の回答を待たずに淡々と言葉を紡ぐ春樹さんを見て、この年齢で処女なのがおかしいのか、キャバで働こうとする人間が処女なのがおかしいのか、本気で考えた。
だけど――そこまで深く考えなくても、答えは見えてくる。
答えはきっと――“両方”だ。
「何だー……良かった……」
「それに、嘘なんでしょ?」
ホッと胸を撫で下ろしてる私の額にまたオシボリをあてがいながら、真顔で問い掛けてくる春樹さん。
「……何がですか?」
「処女って話だよ。嘘なんでしょ?」
「……」
「だからさ、今回の件は恥ずかしく思わないで大丈夫だよ」
「……」
私の回答を待たずに淡々と言葉を紡ぐ春樹さんを見て、この年齢で処女なのがおかしいのか、キャバで働こうとする人間が処女なのがおかしいのか、本気で考えた。
だけど――そこまで深く考えなくても、答えは見えてくる。
答えはきっと――“両方”だ。

