最後の恋はアナタの隣で

その綺麗さに訳の分からない緊張が走り、私は自分でも分かるくらいの引き攣った笑顔を返す。


……この緊張感は一体何なんだろう。


千秋が発してるオーラというか、空気というか……何だか自分のペースが保てなくなるような雰囲気があって、無駄に緊張してしまう。


「飲み物は何にする?」

前に来た時と同じカウンター席に腰をおろすと、オシボリを差し出す千秋にオーダーを聞かれた。


ここに来ると決まった時からカシスオレンジを飲もうと思っていた私は、


「カシスオレンジがいいな……」

千秋に向かって小さな声で答える。


その声は自分が思ってたよりも随分と小さな物だったけど、千秋にはきちんと伝わっていたようで、


「カシスオレンジね。了解」