最後の恋はアナタの隣で

だけど伸ばした手は春樹さんの手に触れる事なく空を切り、


「おい。お前ら今なんつった?」

……春樹さんのその声に反応して、ビクリと震える。


私は伸ばした手をそのままに、恐る恐る顔を上げた。


すると、私の目に映った春樹さんは体ごと左を向いてて、


「あっ、あたし達は何も、」

「わざと聞こえるように言ったくせにとぼけてんじゃねぇよ」

さっきのキャバ嬢二人に視点を定めていた。


「女だからって見逃してもらえると思うなよ?」

……春樹さんの声は凄く冷たくて。


「化粧厚塗りしただけのブスがほざいてんじゃねぇぞ、まじで」

……間髪入れずに浴びせられる暴言に、キャバ嬢二人は黙り込んで泣きそうな顔をしてて。


「おい、黙ってないで早く謝、」

「春樹さんっ!」