最後の恋はアナタの隣で

「えっ!? あ、ごめん! ちょ、ちょっとボーッとしてた!」

無意識に俯かせてた顔を春樹さんに覗き込まれ、ドキッとした私は慌てて笑顔を作り、視線を上げた。


それを見て春樹さんは少し不思議そうに小首を傾げると、「大丈夫か?」と言って私の頭を優しく撫でる。


――そして。


その一連のやりとりをずっと見ていたらしいさっきのキャバ嬢二人が、


「どう見ても釣り合ってないよねぇ」

「うん。彼女のレベル低すぎ」

そう言って――私の方を見ながら馬鹿にしたようにクスクス笑った。


「……ッ」


駄目だ。
まじ無理だ。

これ以上この場所にいたら……泣いてしまう気がする。


そう思い今度は意識して顔を俯かせると、早くお店から出る為に、視界の先にあった春樹さんの左手に手を伸ばした。