最後の恋はアナタの隣で

その綺麗な顔に見惚れてボーッとしていた私は、


「女の子が公然で処女なんて言うもんじゃない」

「……え? あっ!」

春樹さんが発した言葉の続きを聞いて、顔から火が出そうになるくらい恥ずかしくなった。


何て事を言ってしまったんだろう。

まじ馬鹿!
最悪過ぎる!


「もう誰にも会いたくないっ!!」

悲鳴にも似た声を張り上げ、額を冷やしてくれてる春樹さんの手を振り払うと、熱を帯びた顔を両手で覆い隠した。


穴があったら入りたいって、今まさに本気でそう思う。


「そんなに気にする事でもないよ。酔っ払って全裸になっちゃう女の子もいるくらいなんだから」

「えっ!? 本当ですか!?」

春樹さんの言葉に、私は思わずパッと顔を上げた。