最後の恋はアナタの隣で

「面倒臭ぇっ……」

コンクリートの上に仰向けでゴロンと寝転がり、乱れた呼吸の合間に言葉を吐き出した。


……この感情は一体何なんだろう。


胸の奥がチクチクしてモヤモヤする。


……ミサキと宮沢の事を思うとモヤモヤする。


私は堪らなくなって、ハァっと深い溜息を口にした。


でも、胸のモヤモヤは消えてくれず――それどころか逆に大きくなるばかり。


HR開始の予鈴をどこか遠くで鳴ってるように感じながら、私は寝転がったまま澄んだ空を見つめ続けた。