最後の恋はアナタの隣で

……本当に。

どいつもこいつも面倒臭い。


私の気持ちを少しくらい察してくれても良いのに、どうしてこうもシャシャり出てくるんだろう。


私はただ、イジメるなら相手を選べって事を見せたいだけ。


こんな事をしても無駄だって教えてやりたいだけ。


それなのに第三者にシャシャり出てこられたら、イジメてる奴らの思うツボだ。


「……痛いから離して」

ポツリと呟いて宮沢の手を強引に引き離すと、まだ薄っすらと文字が残ってる机を残して、私は教室から飛び出した。


そして、全速力で廊下を駆け抜け、屋上まで一気に階段を上る。


少し息が切れて肩を上下に揺らしながら、縋るような気持ちで屋上へ続く扉を開けると、