待ち合わせの時間を一時間近くオーバーしてる私の携帯には、春樹さんからの着信がひっきりなしに入ってきている。
……もう、時間切れだ。
「はぁ……諦めて帰るよ……」
「お前、橘先輩に何て言い訳すんの?」
「んー……春樹さんには嘘が通用しないから本当の事言うよ」
靴をなくした上に信用まで失ってしまったら、それこれこの世の終わり。
本当の事を話した後で春樹さんが何をするか怖いけど……靴を隠した奴らの事より、春樹さんからの信頼の方が大切だ。
「そっか。……頑張れよ」
「おう。ありがと」
私と宮沢は靴の捜索を諦め、事の発端となった靴箱に向かって歩き出す。
長い時間待たせてしまってる春樹さんの事を思うと、靴を隠した奴に、今になってどうしようもない苛立ちを覚えた。
……もう、時間切れだ。
「はぁ……諦めて帰るよ……」
「お前、橘先輩に何て言い訳すんの?」
「んー……春樹さんには嘘が通用しないから本当の事言うよ」
靴をなくした上に信用まで失ってしまったら、それこれこの世の終わり。
本当の事を話した後で春樹さんが何をするか怖いけど……靴を隠した奴らの事より、春樹さんからの信頼の方が大切だ。
「そっか。……頑張れよ」
「おう。ありがと」
私と宮沢は靴の捜索を諦め、事の発端となった靴箱に向かって歩き出す。
長い時間待たせてしまってる春樹さんの事を思うと、靴を隠した奴に、今になってどうしようもない苛立ちを覚えた。

