最後の恋はアナタの隣で

……ミサキに対して吐いた「ウゼェ」って言葉は、そう簡単に許してもらって良い罪じゃないのに。


二人からスッと視線を逸らすと、私は馬鹿な衝動を抑え込んで自分の席に座った。


そんな私に向かって、ミサキは依然、痛々しい視線を突き刺す。


その視線から逃げるようにして机に突っ伏すと――私は一人でイジメに立ち向かう事を心に決めた。



――…何気ない嫌がらせは放課後になるまでずっと続いた。


休み時間に机に突っ伏して寝ていたら椅子を蹴られたり、廊下を歩いてると何度もぶつかってこられたり。


体育の授業で運動場に向かう途中、上から花瓶が落ちてきたのには少し驚いたけど、最初に受けたコンドームのインパクトが強すぎた所為か、それほど精神的なダメージを受ける事はなかった。