最後の恋はアナタの隣で

「……」

「それに俺ら、あの先輩達の何人かは元々知り合いなんだよ」

「え!?」

衝撃の事実に、目玉が落ちそうになるくらい驚いた。


いくら春樹さんに命令されたからとは言え、知り合いを売るなんて有り得ない。


思わず眉を寄せて後輩達に対する嫌悪を表した私に、宮沢は「だから」と言って話を続ける。


「だからすぐに連絡が来たんだけど、知ってる先輩皆して『俺らが代わりにあの人に殴られてやるよ』って言ってくれてさ」

「……」

「でも、そんな事してもらったら男の恥だから、先輩達の気持ちは嬉しいけどそれは出来ないっつって、俺達三人は進んであの場所に行ったんだよ」

「そう……なの？」

「うん。知らない先輩にはめちゃくちゃ殴られたけど、あの場に行った事は後悔してないし、殴られた事も気にしてない。だから――」