最後の恋はアナタの隣で

「現役の三年って、俺らが通ってた中学のですか?」

「あぁ、そうだ。俺は年が離れてるから探しにくいけど、お前らなら簡単に手に入るだろ? さっさと探してこい」

「分かりました!!」

春樹さんの命令に大きな返事をした後輩達は、すぐさまその場から散らばっていった。


――…やっぱり春樹さんに言うんじゃなかった。

春樹さんの気持ちは嬉しいけど、私は別にこんな事望んでない。


出来れば何もしないで、更なる噂が立たないようにしたいと思ってたのに……。


「見れば分かるんだよな?」

「……何が?」

「お前に“ヤらせて”って言った奴らの事」

「……うん。分かる」

予想はやっぱり当たってて、だけど今更「やめて」なんて言うわけにはいかないから、私は余計な事を言わずに口を閉じた。