ママのスキャンダル!

「ステイシーにはその後事情を説明したけれど―――。途中から泣き崩れてしまってね。訴えてやると言ってわたしを罵倒し、会社もすぐに辞めてしまった。そしてその後―――ライバル会社に情報が漏れた」

「じゃあ・・・・そのステイシーが?」

「彼女はその新商品には関わってなかった。だが―――辞める前日に、その新商品に関する資料が盗まれていたことがわかったんだ。もちろん鍵をかけていたはずだが―――社員なら鍵をこっそり使うこともできないことはない」

そこでフレッドさんは溜息をつき、首を振った。

「結局―――わたしがやっていたことは無駄足となってしまった。それどころかステイシーを傷つけ、会社にも―――そしてソフィア、お前までも傷つけてしまった。わたしは社長としても父親としても失格だな」

「パパ・・・・やめてパパ、わたし何も知らなかったから―――ごめんなさい。パパがずっと苦しんでいたのにわたし・・・・・」

ソフィアが涙を流しながらフレッドさんに駆け寄った。

フレッドさんがソフィアを抱きしめる。

「すまない、ソフィア。もっと早く、お前には本当のことを話しておくべきだった・・・・・」

「パパ・・・・・」

「パパの会社は―――今、借金を抱えてる。今後の業績にかかってるんだが―――苦しい状態だ。お前やママにも、辛い思いをさせてしまうかもしれない」

「―――大丈夫よ。そんなの、パパとママが一緒ならいくらだって我慢できる」

ソフィアの言葉に、フレッドさんはさらにその体をぎゅっと抱きしめ―――

それから、あたしの方を見た。

「サラさん。娘は、少しわがままなところがあるかもしれない。だが―――娘には、君のような友達が必要なんだ。間違っていることをちゃんと間違っていると言ってくれるような友達が。―――わかってくれるかい?」

あたしはその言葉には答えず―――

ソフィアを見つめた。