「弟さんは今5歳?すごくかわいいのよね。色白で、睫毛長くて女の子みたい!大きくなったらもてるんじゃない?」

「どうかな~。すっごいやんちゃなくせに、泣き虫で甘えん坊なんですよ。あたしとは年が離れてるし、みんなして甘やかしすぎてるかも」

「あ、でもやっぱり沙羅ちゃんも弟はかわいいんだ?」

「うん、かわいい」

その言葉に香月さんはげらげらと笑い、あたしもつられて笑った。

今年20歳だという香月さんは、さばさばしていてとても話しやすい女の人だった。


香月さんはあたし以外にもママやハリー、それからシンディやデイブにもインタビューしていた。

皆があたしの事をどう言っているのか気にならなくは無かったけど・・・・・

でもあたしのほうもハロウィンの準備で忙しくて、それにCMの撮影なんかもあったりして正直そこまで気を回している余裕はなかった。


ハロウィンの衣装を作るのは意外と難しくて・・・・・

それでもシンディやデイブに手伝ってもらってどうにか間に合いそうだった。

そのシンディとデイブは、それ以外にも何か2人で企んでいるようで・・・・・

だけどそれを追求するまもなく、その日はもうすぐそこに迫ってきていた・・・・・。