ハリーの言うとおり、それからあたしは学校へ行く毎、日を追う毎に友達を増やすことができた。

もちろん全員とっていうわけにはいかない。

あのソフィアとは相変わらず気が合わないし、ソフィアの取り巻きにも相変わらず睨まれてる。

でも・・・・・

「サラ!おはよう」

学校へ着くと、デイブが話しかけてきた。

「おはよう、デイブ」

「なあ、今日は一緒にランチしようぜ。シンディも一緒にさ、良いだろ?」

「あたしは良いけど・・・・・。ソフィアに怒られない?」

デイブはクラスで一番背が高くて、端正な顔立ちをした男の子だ。

ちょっとくせのある黒髪で、アラブ系の混血らしいエキゾチックな雰囲気のイケメン。

あのソフィアの一番のお気に入りらしい。


デイブは肩を竦めると、にっこりと微笑んだ。

「気にしない。サラも、気にすんなよ。ソフィアに何か言われたら俺が守ってやるよ」

クールなイメージとは真逆の人懐こい笑顔。

最近、デイブやデイブと仲の良い男の子たちとしゃべることが多くなった。

もちろんソフィアにはさらに睨まれたりするけれど。

でも、そんなこと怖がってたら友達なんかできない。

友達は、多いほうがいいもの。


「調子に乗らないでよ」

休み時間、シンディとトイレに行く途中でソフィアに声をかけられた。

「デイブに色目使うなんて、最低ね。彼はあたしのものよ」

きっとあたしを睨みつける迫力は相当なものだけど。

「あたし、色目なんか使ってないよ。デイブは友達だし」

「そうよ。それに、デイブのほうがサラに話しかけてくるのよ。文句ならデイブに言えば?」

まさかシンディにまでそう言われると思っていなかったのか、ソフィアは目を見開き表情を硬くした。

「―――覚えてなさいよ!」

日本でもすごく古いドラマなんかでしか聞いたことのない台詞を吐き、ソフィアは足音を響かせその場を去って行った・・・・・。