初恋は君のために




「お前、今どこにいんだ」



険悪なジンさんの声色



「…緑公園の裏道」



そう私が言い終えると
同時に電話が切れた。



助けて、



早く誰か私を…




私はさっきコースケに
触られた肩や腕を

ひたすらかきむしった、


汚らわしく感じた。



アイツが触った全てが、


私自身が汚らわしい。