初恋は君のために




汚い


本気でそう思った。






奴の手が


私に触れているだけで
気持ち悪かった。




ー…ドン



やっと動いた私の手が


コースケを突き飛ばした。



助けて、


助けて、



誰か... 誰か助けて。



「おいっ!!ミナミ!!」



私は走った。

ただ夢中で、



コースケが追いかけて
来ているのか


来ていないのか
分からない。