「...血が..」




私の口からは細い声が出る



きっとあれは相手の男の血なのだろう



たまに血を服に付けて帰って来るリュウの事は知っていた、




でも その現場を目撃してしまうのは正直怖い




何故リュウは喧嘩をするのだろう。




リュウは私の前まで一歩一歩
歩いて来ると




「お前を守るためには
これぐらいの権力が必要だったんだ」