初恋は君のために




「村田さん…」



その人を目に捕らえた
リュウはゆっくりと
コースケを手から離した。




村田と呼ばれた男は

ゴツゴツしたガタイに
チリチリした黒髪の
少し怖そうなおじさんだった





「アカギに連絡もらって来てみれば、おめぇがそんなに自分出すなんて珍しいじゃねぇか」



そんな村田さんは
ガハハハと笑った後、



私に少し視線をむけると



“そういう事か”




小さな声で呟いた



「コイツらは俺が処理しとく。お前はその子連れて先に帰れ」




「ー…はい」



返事をしたリュウは
私に上着を着せると
早々とこの部屋を出た。