「んじゃあ.そろそろ帰るか!!」



いきなり立ち上がった
アズマに



私もゆっくりと
立ち上がった。



「送るから、一緒に
帰ろうよ!!」



ニコニコしたアズマが
屋上の扉を引きながら
私に話しかける。



「いいよ。今日 用事あるから」



「そっか~」



本当は用事なんて
なかった。



ただ



アズマといると

何となく



自分が他人に心を
開いてしまいそうで…



こわかった。