初恋は君のために




「やべぇ まぢ疲れた..」



ひたすら走った
男と私は



屋上に来ていた。

てか.連れてこられた。



屋上初めて来たし



そもそもここ


立ち入り禁止なのに
何でカギあいてんの..



「君さあ 名前は?」



春の心地よい風に
髪を揺らせながら
聞いてくる茶髪男



「大杉 ミナミ」



私は名前だけ言うと

床に座り込んだ。



「俺はね.雨宮 アズマ!って.俺の事知ってっか!!」



この人は自意識過剰なのか



イケメンだからって
誰でも自分を知っていると思ってるのか