黒ずくめの男たちが動く。
一人が音も無く僕のベッドに素早く移動した。
布団の端を掴むとクルクルと布団で僕を巻いていく。

「…むにゅぅ〜…」

と、僕が寝言を放つが気にしない。
巻き終わると紐で結ぶ。
いわゆるす巻き状態になった僕を担ぎ上げると…

「…良し、行くぞ!」

僕を担ぎ上げている黒ずくめの号令とともに闇夜に消えて行った…