でも彼の瞳は私から離れてしまう。 彼は半身になって私をよけると再び歩き出した。 肩まで伸びた黒髪を揺らしながら彼は去っていた。 このとき私はようやく気づいた。 生徒たちが見ていたのは私じゃなくて、 この王子様だったんだ、ってことに。