王子様なんか大っキライ!

「夢じゃないよ」

どこからか声が聞こえた。
優しいおだやかな声。この声はさとみの声だ。

「夢じゃないよ」

「そっか、私たち助かったんだね」
天井を見つめたまま呟く。

すると、さとみが私の顔を覗き込んできた。
天井の代わりに、さとみの顔を見つめる私。

しかし違和感を感じた。さとみの顔は余りにも無表情なのだ。
加えて唇は青白い…。その唇が言葉を発した。




「夢じゃないよ。ここは…天国だよ」