「でさー、あいつがさ」 「それでそれで」 そんな声を耳にしながら私は早歩きをする。 だんだんと歩くペースをあげて、 長い長い廊下を進んでいく。 歩いても歩いても、たむろしている生徒たちがいて不快だ。 すると生徒たちの声が消えた。 けたたましい笑い声も、全部消えた。