王子様なんか大っキライ!





そして下駄箱にラブレターを置いた、

というより投げ込んだ。

しかしラブレターは下駄箱から少しはみ出している。

「チッ」
舌打ちをすると、私はまた背伸びをした。
右手を思いっきり伸ばしてラブレターを押し込んだ。

かかとを地につけて一息つく私。その瞬間恥ずかしさと、満足感が私を包み込む。