王子様なんか大っキライ!





「我ながら気持ち悪い…」

苦笑いを浮かべると、彼の下駄箱を見上げる。

150センチも無い自称146センチの私。

180センチくらいある下駄箱の最上段に届くはずがないよ。

でもやるしかない!

「よいしょ」

腹の底から声を出して背伸びをした。