「お前は何を企んでるんだ?」 ドアに背中を預け、私は動かない。 神内はまた一歩近づいた。 私は首を目いっぱい上げて神内をにらみつける。 「何を企んでるかって?夕佳さんにはもう分かってるでしょ。あのときと一緒だよ」 「お前…」 私は両手拳を思い切り握り締めた。 恐怖のせいか、怒りのせいか体がブルブルと震える。 「どいてくれないみたいだね。そうか。なら仕方ねーな」