「ダメだ。見えない」 私は一つ舌打ちをした。 隣には黒沢がいる。直立不動で動かない。 顔はこわばっていて私と目を合わせようとしない。 やはり、勘違いしているようだ。 「とりあえず、そこにいてくれ」 そう告げると私はドアノブに手をかけた。