王子様なんか大っキライ!



「ダメだ。見えない」

私は一つ舌打ちをした。

隣には黒沢がいる。直立不動で動かない。
顔はこわばっていて私と目を合わせようとしない。


やはり、勘違いしているようだ。

「とりあえず、そこにいてくれ」

そう告げると私はドアノブに手をかけた。