王子様なんか大っキライ!



「ちょっと」

その瞬間。ビクッとイガグリ頭が動いた。

「なっ、何」

こちらを向いた黒沢の顔は、親に怒られている子供みたいだ。
つーことは私は母親か。


何だか、周りからの視線をひしひしと感じる。
でも気にしない。
私は黒沢の瞳をまっすぐ見つめる。
しかし黒沢のつぶらな瞳は下を向く。