「では、次、涼」 再び、雷門の低い声が部屋に響く 「こっちも、なんとかなってるわよ、 だけど、このままだと予算オーバーするかもね」 「そこは、節約出来る箇所があるだろ、そっから浮かせろ」 千里ははっきりとした口調で受け答えを進めている (なんか分からんけど、すごいんやなぁ、こいつ) 「あいよ」 と言って座った涼はまだあたしを睨んでいた さっきから、涼の視線が体中に刺さりまくっている (いっ痛い……)