階段を下りていると、保健室の中から優しいと評判の保健室の先生、ともちゃんの声と、男の子の声が聞こえていた。 もしかして、さっきの男の子かな? 覗いてみようかな…。 いやいや、これまで人に近づこうともしなかった私が人のことが気になるなんておかしいでしょ。 第一、あの人と面識があるわけでもないのに。 面倒…。帰ろう。 そう心の中で言い聞かせ、再び歩き始めた。 「ねぇ」 ……… 「そこの人、そこの髪が長い人」 ……… 「神楽…?」