「なんでここにいるの?」 私は独り言を聞かれた恥ずかしさから、強気で橘に言う。 「なんでって、オレ面談次だもん」 「さっき野上が始めたばっかだよ」 「うん、知ってる」 「親も来てないじゃん」 「そのうち来るし」 「つぅか、部活サボったんでしょ?」 「だって、暑くてよぉ。どっちにしろ野上の次オレだし問題なくね?」 そう言ってニッと笑う橘の白い歯は、やっぱり不釣り合いだなと思う。