愛されて

私は綾と聖に腕をつかまれて、学校に連れて行かれた。

「何をするの?」

不安そうに尋ねる私に聖が一言。

「うっせぇーよ」

一喝した…


連れて行かれたのは陸上部の部室の前。

「洋平君のことが好きなら…ずっと、ここにいなさいよ…」

私は陸上部の部室に入れられた。

私はドアを開けようとした。
でも開かなかった…

きっと、雪たちが
ドアを押さえているに違いない。

そのうち、雪たちも帰るだろう。
と思って…
私は椅子に座った。


それから…10分がたった。
部室の中には窓が1つもない。

暑かった。
暑くて、暑くて。
汗が出てきた…


その時、ドアが開いた。

「遥香…」

「洋平…」

入ってきたのは洋平だった。

洋平が部室に一歩足を踏み入れた途端。
部室のドアが閉まった。
ガチャンと音がした…