愛されて

帰りの電車の中で…
私は洋平と一緒になった。


「あっ、洋平…」

「遥香…応援に来てくれてありがとう」

「ううん…それよりも、ほしかったね」

私は言った。
変になぐさめても…
仕方ないと思った。


洋平の顔ははればれとしていた。
「いや、負けたのは俺の努力が足りなかったんだし…県大会までこれたから悔いないよ」

「そうだよね。県大会までいけるなんて、すごいよね…」
私が言うと、洋平は笑った。