俺に任せておけって!?
洋平、何をするの？


洋平は校舎の方に歩いていった。
校舎の中に入ると…
職員室に行った。

「失礼します…」
洋平と一緒に職員室に入った。

「どうしたんだ？お前たち？」
学年主任の渡辺先生が聞いた。

「先生…通知票の再交付とかできませんよね？」

「当たり前だろう？無くしたのか？」
慌てたように渡辺先生が聞いた。

「いいえ…川に落ちてしまいまして…」

「川？お前のものが川に落ちたのか？」

「お前…あまりにも悪いから、川に捨てたんじゃないだろうな」
渡辺先生の横にいた、洋平の担任の先生が言った。

「俺のではありませんよ。樫木のが…」

「えっ!?」
驚いたのは大沢先生だった。

「どうして？」

渡辺先生に聞かれて…
洋平は

「樫木さんが１人で通知表を見ながら歩いて帰っていたんです。それを僕が驚かしてしまって…通知票が川に…」

嘘をついた…


「それなら…余りがあるから、すぐにはできるけれど…校長先生の許可がいるから、明日になるよ」

「えっ!?」

明日になるなんて困るよ。
ママに何て言えばいい？

渡辺先生は…
「通知表のことは…保護者にも先生から連絡しとくから…これからは気をつけるように…」

「はい…」

私たちは2人で職員室を出た。

洋平がＶサインをした…