振り向くと…
洋平が立っていた。

「洋平…」
私は悔しくて…

でも、洋平の顔を見て。安心して。
洋平に抱きついた。

「何かあったのか?」
洋平が聞いた。

私は黙って…
川を指差した…

「あれは何だ?」

「通知表…聖と綾が…トイレの窓から捨てたの…」

「えっ!?」

洋平が驚いた。

洋平は私に…
「俺に任せておけ…だから、泣くな!!」
優しく言った。