夏奈が一人で病院に入ってから約1時間…
大丈夫かな…?
本当にその…出来てたりするのかな…
そしたら産むんだろうな…
夏奈のことだから1人でも産むって言い張りそう…
「南……」
「あ、夏奈…大丈夫?」
「うん。」
あたし達は病院のすぐそばにある公園のベンチに座った。
「寒くない?」
「うん。平気。」
「……どうだった?」
「うん……出来てた…」
「そっか…産むんでしょ?」
「あたしはっ…産みたい。けど旭がどう思うかな?」
「言ってみないとわからないじゃん。」
「そーだよね。」
夏奈が自分のおなかに手を当てて愛おしそうにさすってる。

