空になんか憧れない




「な、んで…だって、羽鳥は……」



「“死んだはずなのに”…って?」




「…そ、そうだ!だって、羽鳥はあの日、俺たちの目の前で死んだん「殺した、の間違いでしょう?」…!!?」




辺りが一気に凍り付く。





「あの日、あんたたちは、アタシを、殺したんだよ?」







“あんたたちは、アタシを、殺したんだよ?”






そういいながら、青空を背に両手を広げる彼女の背中に、真っ黒な羽が見えた気がした───