「クスッ…どおしてそんなに驚くの?」


コツコツ


笑顔のを貼りつけたまま、俺たちの元へとゆっくり近づいてくる。




結城の手に握られている、ネコの絵が入った水色の弁当袋



左腕に付けている、赤とピンクと白のミサンガ……



「───は、とり…」



それはどれも見覚えがあるもので、まだ僕らが友達だったころ、羽鳥が身につけていたものだ───