先生は 一瞬で運転席から 助手席に座っている 私を抱きしめた。 『ごめんな。 いきなり抱きしめて。 俺も… 俺も山本の事が好きなんだ。』 「えぇッ?? ほんとに?」 『ほんとだよ。 つい押さえきれなくて 抱きしめたんだ。』 嬉しい。 叶わない恋だと 思っていた。 でも、 今こうして 気持ちを伝えあった。 にやけが止まらない。 『顔にやけてるよ。』 「先生だって!」