後ろを振り向くとそこには岩嶋先輩の姿が。
「おい−篠崎、…持ってる封筒のなか見てみろ…」
え…?封筒?
さっき課長に頼まれた資料が入ってる…はず…
ですが!?
「あれ?」
資料はなく、封筒のなかはからっぽ…
「ったくさぁ…おまえ確認しろよ…」
「も…もうしわけありません…」
あ~…今日もやってしまった…。
「おい、ペナルティ。デコ出せよ」
「…は?」
何言ってるんですか?この人。
「ペナルティだってば」
冷たい目線を向けられ、ため息つきながらしぶしぶ片手で髪をかきあげておでこを出す私。
……何考えてんの〜…最悪だ~。
くる…くるぞ…
身構えてぎゅっと目をつぶる。