彼女のキライなところ。


「いらっしゃいませ」

店員が、いつもと同じ笑顔で迎えた。

その笑顔すら、今の俺には

まぶしかった。


えと・・・

そう、ここ、窓際の3番目の席・・・


ここで、いつも、俺は、結衣を待った。


そうだ。

結衣のキライなところ

『6・いつも、時間に遅刻してくるところ』

待ち合わせの時間に、いつも遅れてくる結衣を

俺は、ここで、待っていた。

待っていると、ドーナツ屋の入り口から


「ごめんね」


手を合わせながら、結衣が入ってきたんだ・・・


でも、もう、これからは、ここで、結衣を待つことは


ないんだ・・・